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- Tattoo Artist -

MIIINK

東京を拠点に活躍するタトゥーアーティスト、MIIINK。

タトゥー以外の分野とも積極的にコラボレーションをし、展示会やポップアップストアを開くなど幅広い活動を行っている。

そんな彼女にタトゥーアーティストとしての生き方、そしてそこから広がる彼女の世界観について尋ねてみた。

-彫り師として仕事を始めたのはいつですか?

M:25歳の時ですね。それまでは普通に会社員でジュエリー会社の企画営業をやっていて、作り手もいたしデザイナーもいたので、自分で作れなくて。お客さんとやりとりをするのは私なのに、最後まで自分が具現化してものを作るってことができなかったから、フラストレーションが溜まっていました。そんな時にバンドが好きでライブに行っていて、周りにたくさんタトゥーを入れている人がいて、わあ何だこれって驚いたんです。しかも価値観を変えられた時があって、こんな綺麗な色でこんな綺麗にタトゥーって入るんだって思ったのがきっかけです。自分はその時タトゥーは入ってなかったのに、まず人に彫りたいって思っちゃって。やりたいと思ったらやらないと気が済まない、人生損すると思っちゃうような性格なので、もうその3ヶ月後には仕事を辞めて、弟子入りというか先生を見つけて、勉強を始めました。それが25歳の時ですね。

 

-当時何のバンドに影響を受けましたか?

M:The Cherry Coke$。

アイリッシュ音楽やパーティー音楽が好きでライブに行ってました。

出張帰りに社長に内緒でライブハウスに行ったりもしました(笑)。

 

-ファーストタトゥーは彫り師になった25歳の時ですか?

M:そう。でも自分に入ってないのに彫り師にはなれないと思ったから、まず自分が初めて感動して価値観を覆されたタトゥーを入れている人に聞いて、その作品を彫った彫り師のところに行こうと思ったんです。それでファーストタトゥーをその人のところまで行って彫りました。

 

-それまで絵を描いたりデザインをしたりしていたんですか?

M:絵は小さい頃からずっと好きで、なんとなく描けば上手いとは言われてましたが、ずっとこもって描くレベルではなかったんです。洋服の専門学校にジュエリー会社に入る前は通っていて、その時に授業でデッサンとかデザインとかの勉強をしたくらいですね。ほぼタトゥーの師匠から教わりました。

 

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-彫り師として活動してどれくらい経ちましたか?

M:12年くらいかな。マシンで彫る前から、絵は勉強し始めていたけど、彫るようになったのは12年くらいです。

 

-昔と比べて変わったことは何ですか?

M:当時タトゥー業界って彫り師も少なくて、私のタトゥーの先生もそうなんだけど、何でも彫れて当たり前みたいな時代でした。例えば和彫っぽいのも彫れて、洋彫っぽいのも彫れて、アメリカンも彫れてみたいな時代だったんです。

その価値観から今は離れて、完全に私の世界観を出していこうって思ってるので、お客さんの層も変わってきたし、自分自身が見るもの、勉強するもの、描くもの、全部変わってきました。今は自分の世界観とか、自分の仕事の面では安定してますね。

 

-今一番こだわっていることは何でしょうか?

M:自分自身の世界観を大事にしていて、みんなが見てmiiの絵だって最近は気づいてくれることがうれしいし、お客さんも喜んでくれるので、スタジオの内装だったり、服や物販もそうだし、そういう中で世界観を崩さないように考えていますね。

 

-世界観という言葉が出てきましたが、miiさんの世界観を教えてもらえますか?

M:私の世界観は、自分が綺麗だと思うもの、自分が表現したいと思うもの、アイデンティティーに近いのかもしれないけど、ファンタジー要素があることだったりします。お花をよく描くんですけど、何人もお花を描く人がいたとして、表現方法が違えば同じ花を描いてもそれぞれ違う花になるじゃないですか。その自分の花を描くということが自分の世界観を作ることだと思っていて、自分のフィルターを通すことによって、全てのものが自分の世界観になるんです。結局のところ自分の好きなものが自分の世界観ってことかな。

 

-タトゥーとファッションでリンクするものはありますか?

M:アパレルの学校に行こうと思ったのは、私が田舎育ちすぎてファッションに対して憧れがすごく強かったからなんだけど、そんなに外交的なタイプではなかったから、雑誌の世界だけがファッションの全てだった。それでそのまま学校へ通うために横浜へ出たんだけど、そこから価値観がガラッと変わって。私たちの時代っていうのは、東京のデザイナーがめちゃくちゃ流行ったんですよね。その時代がオシャレとか全てがかっこいいと思ってたんだけど、今DCブランドにあんまり興味ないというかあんまり見てないのは、私の中のファッションっていうのがタトゥーに向かっているからで。みんなが流行っているから着るっていうものよりも、唯一無二のもの、例えば古着とかでも良いんだけど、絶対に人と被らないものに変わっていったんです。今はけっこう無地とかナチュラルな服しか着なくなったんだけど、それはそれで自分にタトゥーが入っているから何を着てもオンリーワンになるから他の要素を入れたくないっていうこと。もうそのままの自分でいきたいなっていう思いがあって、服は結構絞られてきましたね。

 

-仕事の時とプライベートの時で服は分けますか?

M:プライベートの時はかなりカジュアルだったりするんだけど、やっぱりこの仕事場で働くにあたって、あんまりカジュアルすぎると合わないし、一応プライベートの私とmiiinkの世界観を分けているんです。miiinkとして仕事をする時は、ちょっと仕事場の空気感に合わせたり、もっというと、その日来るお客さんの雰囲気や絵に合わせたり。例えば花柄のワンピースを着る日もあれば、無地のスンってした感じのを着る日もあったり、日毎に変えちゃったりします。

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-C.U.L.T.U.R.Eを着てみた印象はどうですか?

M:光沢ある素材が好きなので、肌触りもだけど、このツヤ感がけっこう好きだなと思います。

普段私はパンツとかあまり履かないし、シャツもこういうタイプのものをあまり着なかったりするけど、すごく着心地が良いから欲しいです。

 

-この先miiさんが目指す場所はどこでしょうか?

M:私は彫り師としては真面目じゃないというか、いろんなことやりたがりなんです。もちろん彫るし、彫るのが一番楽しいなっていうのがベースにあった上でですが。異業種の子達と絡みながらイベントをしたり、そういうことを積極的にしていきたいタイプなので、彫り師なんだけど彫り師の枠に囚われない活動していきたいんです。前はそういうことをやるのが邪道だと思ってたし、そんな暇があるなら彫りたいってすごく考えていたけど、今はどうせ自分が彫り師であるならば、タトゥーの良さを周りに伝えたりしたい。ちょっと大きいことを言うかもしれないんだけど、世界だったり特に日本におけるタトゥーのイメージを変えたいっていうのはずっと思っていて。でも実際何をして良いかわからないし、自分にはそんな大きいことはできないって言う感覚だったけど、彫り師になって十何年経って落ち着いてきたら、そんな大袈裟なこと考えなくても、私がこのタトゥーが綺麗でしょ、このタトゥーを入れてる子はこんなことをしているんだよとかを伝えるだけでいい。例えばタトゥーが入ってる人同士をつなげたり、それが私のお客さん同士だったり、入ってる人と入ってない人だったり、そういう人たちに受け入れてもらうことをしたい。もちろん私自身も受け入れてもらいたいんだと思うんだけど。それとお客さん同士がちょっと不安になりながらタトゥーを入れることがすごく多くて、私は善悪であまり考えないで仕事をするタイプだから、お客さん含め、私の存在を知っててくれていたり、タトゥーが気になっている人がみんなで話せる場所っていうのを今後作っていきたいなって思ってます。

 

-miiさんにとってタトゥーとは何ですか?

M:自分を幸せな気持ちにさせてくれる最高なもの!こうして生きてて思うのは、自分が最高と思えば最高だなってだけかな。